ジェフリー・フェファー
Jeffrey Pfeffer(1946–)
組織の行動を外部資源への依存という観点から説明する理論を打ち立てたのち、経営の常識がどれだけ証拠に支えられていないかを検証する方向へ進んだ。スタンフォード大学教授である。
- 肩書き
- 経営学者。証拠に基づく経営の提唱者
- 活動した国
- アメリカ
- 生没
- 1946–
- 分野
- 研究方法・エビデンス
- 収録した言葉
- 2件
何をした人か
サランシックとの共著で資源依存理論を体系化し、組織の行動を内部の合理性ではなく、外部の資源提供者との力関係から説明した。その後は組織における権力の働きを正面から扱い、望ましさとは別に、権力は実際にどう獲得され使われるのかを記述した。人材施策についても、人を資源として大切に扱う企業のほうが業績が高いという主張を、データを添えて展開している。二〇〇〇年代以降はロバート・サットンと組み、医療で定着した証拠に基づく実践の考え方を経営に持ち込むことを主張し、流行のマネジメント手法の根拠の薄さを指摘した。近年は職場のストレス要因が健康と死亡率に及ぼす影響を推計する研究を進めている。
その後、どう扱われているか
資源依存理論は組織論の主要理論として定着し、その後の研究レビューでも中心的に扱われている。証拠に基づく経営という主張も方向としては広く受け入れられたが、実務への浸透は限定的で、医療のような体系的なガイドラインは経営分野に成立していない。リーダーシップ産業への批判は、産業側の実証の弱さを突いた点で有効だった一方、代替の処方は提示していない。職場ストレスと健康の推計はモデルに基づく推定であり、因果の強さには幅がある。
主著・主要論文
- Pfeffer, J., & Salancik, G. R. (1978). The External Control of Organizations: A Resource Dependence Perspective. Harper & Row.
- Pfeffer, J. (1992). Managing with Power. Harvard Business School Press.
- Pfeffer, J., & Sutton, R. I. (2000). The Knowing-Doing Gap. Harvard Business School Press.
- Pfeffer, J., & Sutton, R. I. (2006). Hard Facts, Dangerous Half-Truths, and Total Nonsense. Harvard Business School Press.
- Goh, J., Pfeffer, J., & Zenios, S. A. (2016). The relationship between workplace stressors and mortality and health costs in the United States. Management Science, 62(2), 608–628.
刊行年・出版社まで確認できたものを挙げています。邦訳の有無や版によって表記が異なる場合があります。