コンサルティング心理学大全Consulting Psychology Compendium
提案の言葉懸念に応える

懸念を質問にしてもらう

相手が渋い顔をしているのに、はっきりした反対意見としては出てこないとき。

そのまま言える言葉

  • 気になる点を、質問の形にしていただけますか
  • 反対でなくて構いません。確かめたい点として出してください
  • そのご質問は、議事に残させてください

なぜ効くのか

職場での発言を扱った研究では、懸念を口にする発言と改善案を出す発言は別の条件で動き、前者は心理的安全性と、後者は責任感や自律性と結びつくと整理されている。懸念は、言える条件が整っていなければ出てこない。質問という形は、立場を表明せずに懸念を出せる中間の置き場になる。

避けたい言い方

これは逆効果になりやすい

「特にご異論がなければ次へ進みます」と、間を置かずに議題を移す。

注意点・限界

効かない場面もあります

質問の形にすると、反対の強さが薄まって記録に残らないことがある。重い懸念は質問のまま流さず、これは反対かどうかをその場で確かめる。

この言葉を使うときの前提

  • 相手が断れる状態を保っているか
  • 不利な情報を隠していないか
  • 相手の理解を助けているか(急かしていないか)
  • 通すことより、正しく決まることを優先できているか

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