コンサルティング心理学大全Consulting Psychology Compendium

Q&A

コンサルティング心理学に関するよくある疑問に、1問1ページで答えます。

全35件

Q&A行動科学・意思決定

「やらないと損をします」と伝えたほうが通りやすいですか?

損失フレームの説得力は研究上わずかで、場面によって有利な方向も入れ替わります。フレーミング効果に関する一連のメタ分析と、近年見直しが進む損失回避の研究をもとに、提案での現実的な使い方…

エビデンス:強い根拠
Q&Aマネジメント・1on1

「持ち帰って検討します」と言われたら終わりですか?

持ち帰りは提案の終わりではありません。選択を促す効果と、その先の実際の行動への効果は別物だという実地実験の知見をもとに、持ち帰られたあとにその場で次の一手を具体的に決めるための質問の…

エビデンス:中程度
Q&A行動科学・意思決定

まず小さく試させてもらう頼み方はありますか?

小さい依頼は隠さず正直に頼むのが原則です。段階的要請の効果量がr=.17程度と小さく疑似効果の可能性も指摘される一方、直接の依頼への応諾を人が過小評価しがちだという心理学の知見につい…

エビデンス:中程度
Q&A経営心理学

上司に提案しても通らないのはなぜですか?

提案が却下される主因は言い回しではなく、決裁者の判断基準を把握できていないことと、提案者への信頼の度合いです。助言者の質の知覚が受け入れ幅を左右するという一貫した研究知見をもとに、通…

エビデンス:中程度
Q&A研究・エビデンス

他社事例は提案の根拠として使えますか?

他社事例は補助的な根拠にとどめるべきです。物語による説得の効果量はr=.17〜.23程度と小さいというメタ分析の知見をもとに、他社事例の効果的な使い方と、単独では根拠になりきれない限…

エビデンス:中程度
Q&Aマネジメント・1on1

会議で反対されたとき、どう返せばいいですか?

会議での反論対応は押し返しではなく、一度の的確な反駁が有効です。自由を脅かす言い方が怒りとリアクタンスを高めるというメタ分析の知見と、反論つきの両面提示が最も説得的だという研究をもと…

エビデンス:強い根拠
Q&Aチーム・心理的安全性

会議で誰も意見を言わないのはなぜですか?

会議の沈黙は一様ではありません。心理的安全性は懸念を、責任感は発案をそれぞれ強く予測するという複数のボイス研究が示す非対称な知見をもとに、実務で使える具体的な見分け方と対策の考え方を…

エビデンス:強い根拠
Q&A経営心理学

会議の前に個別に話しておくのは根回しですか?

根回しは反対意見を消すためでなく、懸念を早く把握するために使うべきです。事前の不一致がある集団のほうが隠れた情報の発見率が高かったという集団意思決定の研究知見から、根回しの適切な使い…

エビデンス:中程度
Q&Aリーダーシップ開発

役員に提案するとき、何を変えればいいですか?

役員への提案は権威づけより対面での伝え方が重要です。信頼できる情報源が行動に与える効果は小さいというメタ分析の知見と、対面依頼の効果が過小評価されやすいという心理学の研究から、限られ…

エビデンス:中程度
Q&A研究・エビデンス

心理学の説得テクニックは本当に効きますか?

説得テクニックの信頼度は技法ごとに大きく異なります。社会的プライミングは52件の独立再現がすべて有意にならなかった一方、助言者の質のように複数の研究間で繰り返し支持されている知見もあ…

エビデンス:強い根拠
Q&Aチーム・心理的安全性

心理的安全性を高めれば提案は増えますか?

心理的安全性だけでは提案は増えません。心理的安全性は懸念を、責任感や自律性は発案をそれぞれ強く予測するという複数のボイス研究の知見をもとに、提案を増やすために組織として別途必要となる…

エビデンス:強い根拠
Q&A組織開発

提案が出やすい組織にするには何をすればいいですか?

提案が出る組織には構造の設計が必要です。心理的安全性は懸念を、責任感や自律性は発案をそれぞれ強く予測するというボイス研究や少数意見に関する研究の知見をもとに、必要な組織的な仕組みを、…

エビデンス:強い根拠
Q&A経営心理学

提案の場で「分かりません」と言ってもいいですか?

分からないと言うことはむしろ信頼を守ります。一度の欺瞞の発覚が発信者だけでなく第三者への信頼まで損なうという消費者心理の研究知見をもとに、答えられない質問への誠実な対応の原則を、具体…

エビデンス:中程度
Q&A経営心理学

提案の弱点は自分から言うべきですか?

提案の弱点は反駁とセットで先に伝えるのが有効です。反論つきの両面提示が最も説得的だというメタ分析の知見と、情報を隠すことが第三者への信頼にまで悪影響を及ぼすという消費者心理の研究をも…

エビデンス:強い根拠
Q&A研究・エビデンス

提案の根拠として、研究データはどう示せばいいですか?

根拠の示し方は出典の明示・数字の精密さ・比較条件の一致が要です。精密な数字が交渉では有利でも交渉前には不利に働くという研究や、情報源の信頼性に関するメタ分析の知見をもとに、実務で使え…

エビデンス:中程度
Q&A行動科学・意思決定

提案は何案出すのがいいですか?

選択肢の数そのものより、比較のしやすさが重要です。選択過多に関する複数のメタ分析と、同じ価値の複数案を同時に示すMESOという交渉手法の知見から、提案で何案出すべきかという実務的な考…

エビデンス:中程度
Q&A行動科学・意思決定

期限を切って急がせるのは有効ですか?

偽の期限はかえって逆効果になりえます。自由を脅かす伝え方が怒りとリアクタンスを高め説得を悪化させるという146効果量のメタ分析と、透明性を保っても効果が落ちないという研究知見をもとに…

エビデンス:中程度
Q&Aマネジメント・1on1

決まったのに実行されないのはなぜですか?

合意と実行は別物です。ある選択を促す働きかけが登録率を上げても実行率は変わらなかったという実地実験の知見をもとに、決定後に実行が止まらないようにするための具体的な手順と確認のタイミン…

エビデンス:強い根拠
Q&A経営心理学

稟議が差し戻されるのを減らすにはどうすればいいですか?

稟議の差し戻しを減らす鍵は文章力ではなく、反論への反駁・依頼範囲の大きさ・過去の経緯の把握です。両面提示に関するメタ分析の知見をもとに、差し戻しが多い稟議書によくある共通点と、着手す…

エビデンス:中程度
Q&Aマネジメント・1on1

部下の提案を断るとき、どう伝えればいいですか?

提案を断るときは理由の説明が次の意欲を左右します。全面採用も無検討も助言者の評価を下げるという実験の知見をもとに、部下のやる気を損なわずに提案を断るための具体的な伝え方と、順番の付け…

エビデンス:中程度
Q&Aマネジメント・1on1

1on1に効果はありますか?

1on1そのものの効果を検証した質の高い因果エビデンスは、まだ乏しいのが現状です。効果を左右するのは形式ではなく中身であり、フィードバックは3分の1を超えるケースで業績を下げたという…

エビデンス:限定的
Q&AAI × コンサルティング心理学

AIコーチングは人間のコーチの代わりになりますか?

AIコーチングが人間のコーチを代替できるという根拠は、現時点では確認されていません。比較したメタ分析は教育領域のもので学習成果に有意差はなく、異質性も I²=95% と極端に高い状態…

エビデンス:限定的
Q&Aアセスメント・組織診断

エンゲージメントサーベイをやる意味はありますか?

エンゲージメントサーベイは測るだけでは組織を変えません。結果を現場に返して対話し改善につなげる設計と、個人の意識より組織レベルの資源に着手することが要点です。点数そのものを目標化する…

エビデンス:中程度
Q&Aコーチング心理学

コンサルタントとコーチはどう違いますか?

コンサルタントは専門知識と分析にもとづいて解決策を提案し、コーチは対話を通じて本人から答えを引き出します。答えの所在で使い分け、診断はコンサルティング的に、実行はコーチング的にと併用…

エビデンス:理論・整理
Q&A資格・研修

コンサルティング心理士は何をする人ですか?

コンサルティング心理士は、個人・グループ・組織の3レベルで心理学を適用する専門家です。アセスメント、コーチング、研修、組織開発、変革支援を担います。日本の「コンサルティング心理士®」…

エビデンス:理論・整理
Q&Aコンサルティング心理学とは

コンサルティング心理学と組織心理学は何が違いますか?

コンサルティング心理学(APA第13部門)と産業・組織心理学(第14部門=SIOP)は重なりが大きく、両方の部門に所属する実務家も多い領域です。あえて違いを言えば、前者は知識を現場に…

エビデンス:理論・整理
Q&Aコンサルティング心理学とは

コンサルティング心理学はどこから学べばいいですか?

コンサルティング心理学は「全体像→用語→自分の課題→研究」の順で学ぶのが効率的です。個別のテクニックから入ると、効果の小さい手法やすでに修正された通説を、そのまま掴んでしまいやすくな…

エビデンス:理論・整理
Q&Aコーチング心理学

コーチングに本当に効果はありますか?

コーチングの効果は複数のメタ分析で一貫して確認され、RCTに限定した研究でも g = 0.59 と報告されています。ただし有意な出版バイアスがあり、自己報告のほうが他者観察より効果が…

エビデンス:強い根拠
Q&Aエンゲージメント・定着

レジリエンス研修はやる価値がありますか?

レジリエンス研修の効果は d = 0.21 と小さく、しかも時間とともに減衰します。1対1形式とリスクの高い層への標的化が有効で、組織側の条件改善とセットで設計する必要があります。期…

エビデンス:強い根拠
Q&Aチーム・心理的安全性

心理的安全性とは、仲良くすることですか?

心理的安全性は「仲良くすること」ではなく、対人リスクを取れる状態を指します。Edmondson (1999) 以来の研究では、反対意見や失敗の報告が出せることがチーム学習と業績につな…

エビデンス:強い根拠
Q&Aアセスメント・組織診断

採用に性格検査を使ってよいですか?

採用の性格検査は補助的には使えますが、単独で合否を決めるには弱い手法です。2022年の見直しで構造化面接 r ≈ .42 が最も高いとされ、他手法との組み合わせ運用と、職務関連性につ…

エビデンス:強い根拠
Q&Aリーダーシップ開発

管理職が育たないのはなぜですか?

管理職が育たない主な原因は、研修の有無ではなく設計にあります。335サンプルのメタ分析では、ニーズ分析・フィードバック・実践を含む複数手法・分散実施・現場での対面実施が、効果を高める…

エビデンス:強い根拠
Q&A組織開発

組織文化は変えられますか?

組織文化は変えられますが時間がかかり、思いどおりの結果になるとは限りません。競合価値観フレームワークの検証では文化タイプと成果の一対一対応は部分的にしか支持されておらず、標語より仕事…

エビデンス:中程度
Q&A経営心理学

経営に心理学は役立ちますか?

経営に心理学は役立ちますが万能ではありません。目標の設計、リーダーの振る舞い、仕事の設計には確かな知見がある一方、ナッジのように出版バイアスを補正すると効果が確認できなくなる領域もあ…

エビデンス:中程度
Q&Aエンゲージメント・定着

離職率を下げるには、何から手をつければいいですか?

離職率を下げる出発点は、離職率そのものではなく離職意図です。メタ分析では職務満足が離職意図に強く効き、上司の支援が組織的支援の主要ルートだと報告されています。「離職率ゼロ」を目標にし…

エビデンス:強い根拠

ランダムに読む押すたびに変わります

目的がはっきりしていないときは、偶然にまかせてみてください。サイト内の443ページから3つ選んで表示します。

キーワードから探す

キーワードから探す押すたびに変わります

用語・技法・領域・課題をあわせた512個のキーワードから、毎回ちがう組み合わせで表示します。気になった言葉から入ってみてください。

キーワード一覧を見る