アナロジー発想
Analogical Thinking
業界の言葉で課題を語るかぎり、思い浮かぶ解決策もその業界の慣行の内側に収まる。構造だけを取り出して書き直すと、同じ構造を持つ別分野の解き方を参照できる。置き換えで壊れる前提を確かめる手順が…
使う場面
自分たちの業界の常識の中でしか、解決策が出てこないとき。
なぜ効くのか
業界の言葉で課題を語るかぎり、思い浮かぶ解決策もその業界の慣行の内側に収まる。構造だけを取り出して書き直すと、同じ構造を持つ別分野の解き方を参照できる。置き換えで壊れる前提を確かめる手順が、表面的な類似との取り違えを防ぐ働きをする。似ているのは表面だけということが多い点には注意が要る。
手順
- 解きたい課題の構造を、業界の言葉を使わずに書き直す
- 同じ構造を持つ他分野の事例を、三つ以上探し出す
- その分野での解き方を、自分たちの文脈に置き換える
- 置き換えで壊れてしまう前提がないかを確かめる
使用例
ある場面から
予約の当日取り消しに悩む検査機関が、課題を「枠を押さえたまま現れない人がいる」と書き直した。飲食や航空での対応を調べ、直前の枠を再び開放するという考え方を取り入れ、まず一部の時間帯だけで試すことにした。置き換えで壊れる前提がないかは、事前に確かめた。
注意点・限界
ここを外すと効かない
似ているのは表面だけということが多い。制約条件や顧客の性質が違えば同じ手は使えないため、置き換えた案は小さく試してから広げる。
使う前のチェックリスト
- この場面は、本当にこの技法が向いているか
- 注意点に書かれた失敗パターンに当てはまっていないか
- 相手に、何のためにこれをするのかを伝えたか
- やったあと、何がどう変わったかを確かめる方法を決めたか