例外探し
Exception Finding
問題が続いている状態でも、程度の軽い日や起きなかった場面はたいてい存在する。その場面を思い出すと、注意は「いつも駄目だ」という一般化から、具体的な条件の違いへ移る。条件の違いは本人が再現で…
使う場面
「いつも駄目だ」と語られ、問題の話だけで面談が終わりそうなとき。
なぜ効くのか
問題が続いている状態でも、程度の軽い日や起きなかった場面はたいてい存在する。その場面を思い出すと、注意は「いつも駄目だ」という一般化から、具体的な条件の違いへ移る。条件の違いは本人が再現できる範囲にあることが多く、行動に翻訳しやすい。困難の語りを否定せずに、扱える範囲を広げる。
手順
- 「うまくいった時はありませんか」と例外の場面を探す
- その時に何が違ったのかを、行動のレベルで具体化する
- その条件を意図的に再現する方法を一緒に考える
使用例
会議がいつも紛糾すると訴える部長に、コンサルタントが「荒れなかった回はありましたか」と尋ねた。前月に一度だけ資料を前日に配っていたことが分かり、配付の前倒しを次回から試すことになった。部長は原因を人ではなく準備の側に見直し始めた。
注意点・限界
例外が見つからないのに探し続けると、相手は苦労を否定されたと感じる。二度尋ねて出てこなければ切り上げ、まず現状の困難を聞く。
使う前のチェックリスト
- この場面は、本当にこの技法が向いているか
- 注意点に書かれた失敗パターンに当てはまっていないか
- 相手に、何のためにこれをするのかを伝えたか
- やったあと、何がどう変わったかを確かめる方法を決めたか