コンサルティング心理学大全Consulting Psychology Compendium

例外探し

Exception Finding

問題が続いている状態でも、程度の軽い日や起きなかった場面はたいてい存在する。その場面を思い出すと、注意は「いつも駄目だ」という一般化から、具体的な条件の違いへ移る。条件の違いは本人が再現で…

使う場面

「いつも駄目だ」と語られ、問題の話だけで面談が終わりそうなとき。

なぜ効くのか

問題が続いている状態でも、程度の軽い日や起きなかった場面はたいてい存在する。その場面を思い出すと、注意は「いつも駄目だ」という一般化から、具体的な条件の違いへ移る。条件の違いは本人が再現できる範囲にあることが多く、行動に翻訳しやすい。困難の語りを否定せずに、扱える範囲を広げる。

手順

  1. 「うまくいった時はありませんか」と例外の場面を探す
  2. その時に何が違ったのかを、行動のレベルで具体化する
  3. その条件を意図的に再現する方法を一緒に考える

使用例

ある場面から

会議がいつも紛糾すると訴える部長に、コンサルタントが「荒れなかった回はありましたか」と尋ねた。前月に一度だけ資料を前日に配っていたことが分かり、配付の前倒しを次回から試すことになった。部長は原因を人ではなく準備の側に見直し始めた。

注意点・限界

ここを外すと効かない

例外が見つからないのに探し続けると、相手は苦労を否定されたと感じる。二度尋ねて出てこなければ切り上げ、まず現状の困難を聞く。

使う前のチェックリスト

  • この場面は、本当にこの技法が向いているか
  • 注意点に書かれた失敗パターンに当てはまっていないか
  • 相手に、何のためにこれをするのかを伝えたか
  • やったあと、何がどう変わったかを確かめる方法を決めたか

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