コンサルティング心理学大全Consulting Psychology Compendium

フューチャーサーチ

Future Search

立場の違う人たちは、それぞれ別の時間軸と別の情報で将来を語るため、議論が前提の応酬になりやすい。同じ場で過去の年表と外部環境をともに確認すると、共有された事実の上に将来像を置ける。合意でき…

使う場面

部門や立場が違う人たちで、将来像を一度に共有したいとき。

なぜ効くのか

立場の違う人たちは、それぞれ別の時間軸と別の情報で将来を語るため、議論が前提の応酬になりやすい。同じ場で過去の年表と外部環境をともに確認すると、共有された事実の上に将来像を置ける。合意できた範囲だけを行動に移す設計も、対立による消耗を避ける働きをする。深い利害対立は先送りされるため、記録に残す扱いが要る。

手順

  1. 利害の異なる関係者を、なるべく同じ場に集める
  2. 過去の出来事を年表に並べ、全員で一緒に振り返る
  3. 現在の外部環境の変化を、立場を越えて洗い出す
  4. 共通して望む未来を描き、合意できた点だけを行動に移す

使用例

ある場面から

地域の交通・行政・地元企業の関係者が集まる場で、事務局が十年分の出来事を一本の年表に並べた。各自の記憶が同じ紙の上に載ったことで人口動態の見方が揃い、共通して望む姿として移動手段の確保が挙がった。合意に至らなかった論点は、別の場で扱うと決めて記録に残した。

注意点・限界

ここを外すと効かない

合意できる部分を扱う設計のため、深い利害対立は先送りされやすい。合意しなかった論点も記録に残し、別の場で改めて扱う。

使う前のチェックリスト

  • この場面は、本当にこの技法が向いているか
  • 注意点に書かれた失敗パターンに当てはまっていないか
  • 相手に、何のためにこれをするのかを伝えたか
  • やったあと、何がどう変わったかを確かめる方法を決めたか

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