「どうすれば」で問い直す
How Might We
原因を問う形の問いは、答えとして人や部署の名前が挙がりやすく、場が責任の所在へ向かう。同じ論点を「どうすれば」の形に置き換えると、答えの候補が過去の説明ではなく将来の行動になる。望ましい状…
使う場面
原因の追及が続き、場の空気が責任追及に傾いてきたとき。
なぜ効くのか
原因を問う形の問いは、答えとして人や部署の名前が挙がりやすく、場が責任の所在へ向かう。同じ論点を「どうすれば」の形に置き換えると、答えの候補が過去の説明ではなく将来の行動になる。望ましい状態を先に定義することで、案が向かう的も定まる。ただし原因究明が要る場面では使わない。
手順
- 「なぜできなかったのか」を「どうすればできるか」に言い換える
- 望ましい状態がどうなるかを、先に一文で定義する
- そこに近づく方法を、立場を問わず出してもらう
- 出てきた案から、今週すぐ試せるものを一つ選ぶ
使用例
ある場面から
納品ミスの振り返りが、担当者の確認不足という話に終始しかけた。進行役が「どうすれば見落としても出荷前に止まるか」と問い直したところ、梱包担当と出荷担当の双方から現実的な確認の仕組みが挙がり、今週試す案が一つ選ばれた。原因の特定は、別の記録として残した。
注意点・限界
ここを外すと効かない
原因究明が必要な場面で使うと、再発防止の機会を失う。事故や品質問題では、事実の特定を終えてから切り替える。
使う前のチェックリスト
- この場面は、本当にこの技法が向いているか
- 注意点に書かれた失敗パターンに当てはまっていないか
- 相手に、何のためにこれをするのかを伝えたか
- やったあと、何がどう変わったかを確かめる方法を決めたか