行動変容から測る
Measuring Behavior Change
感想は施策への印象を測るもので、職場で何が変わったかとは別の情報である。観察できる行動を一つ決めて前後を同じ方法で数えると、変化の有無が本人の実感と切り離して確かめられる。他者の観察を加え…
使う場面
施策の効果を語るのに、参加者の感想しか手元にないとき。
なぜ効くのか
感想は施策への印象を測るもので、職場で何が変わったかとは別の情報である。観察できる行動を一つ決めて前後を同じ方法で数えると、変化の有無が本人の実感と切り離して確かめられる。他者の観察を加えることで、自己申告の偏りも点検できる。比較できる集団がなければ判断は難しい。
手順
- 変わってほしい行動を、観察できる形で一つ決める
- 実施の前に、その行動が起きた頻度を記録する
- 実施の後も、同じ期間・同じ方法で記録する
- 本人以外の観察も加え、両者のずれを確認する
使用例
傾聴の研修を実施した企業で、報告できるものが受講者の感想しかなかった。人事が「部下の話を遮らずに最後まで聞く」を対象の行動と定め、研修の前後で同じ期間、本人と部下の双方に頻度を記録してもらう形に改めた。本人と部下の記録のずれも、併せて確認する設計にした。
注意点・限界
自己申告だけでは実際より良く見える。比較できる集団がないと、季節要因や同時期の他の施策の影響と区別できない。
使う前のチェックリスト
- この場面は、本当にこの技法が向いているか
- 注意点に書かれた失敗パターンに当てはまっていないか
- 相手に、何のためにこれをするのかを伝えたか
- やったあと、何がどう変わったかを確かめる方法を決めたか