ナッジの設計と検証
Designing and Testing Nudges
規則の追加や研修は、行動する場面から離れた場所で理解を求める。初期設定や選択肢の並び方を変える手は、行動の直前の場面そのものに働きかける点が異なる。ただし出版バイアスを補正した再分析では効…
使う場面
行動を促したいが、規則の追加や研修では変わらなかったとき。
なぜ効くのか
規則の追加や研修は、行動する場面から離れた場所で理解を求める。初期設定や選択肢の並び方を変える手は、行動の直前の場面そのものに働きかける点が異なる。ただし出版バイアスを補正した再分析では効果が確認できなくなったという議論があり、自組織での検証を前提に使う必要がある。
手順
- 変えたい行動と、その直前の場面を特定する
- 初期設定・選択肢の並び・伝え方のどれかを一つ変える
- 変えた群と変えない群に分け、結果を比べる
- 効果が確認できなければ、元の設計に戻して記録する
使用例
ある場面から
健康診断の予約が進まない企業で、担当が案内の再送を繰り返していた。予約枠をあらかじめ割り当て、変更できると添える案内に変え、従来の案内を受け取る部署と結果を比べた。差が確認できるまでは、全社への展開を見送った。効果が確認できなければ元の設計に戻すと、先に決めていた。
注意点・限界
ここを外すと効かない
出版バイアスを補正した再分析では効果が確認できなくなったという議論があり、組織・人事領域に特化した分析も存在しない。自組織での検証を前提に使う。
使う前のチェックリスト
- この場面は、本当にこの技法が向いているか
- 注意点に書かれた失敗パターンに当てはまっていないか
- 相手に、何のためにこれをするのかを伝えたか
- やったあと、何がどう変わったかを確かめる方法を決めたか