ラウンドロビン
Round Robin
自由な討議では、早く話し始めた人の枠組みが場を規定し、後の発言はそれへの賛否に寄っていく。先に各自が書いてから一人ずつ述べる形にすると、他者の発言に触れる前の考えが場に出る。一巡し終わるま…
使う場面
特定の人ばかりが話し、静かな人の意見が場に出てこないとき。
なぜ効くのか
自由な討議では、早く話し始めた人の枠組みが場を規定し、後の発言はそれへの賛否に寄っていく。先に各自が書いてから一人ずつ述べる形にすると、他者の発言に触れる前の考えが場に出る。一巡し終わるまで議論を差し挟まないことも、同調を抑える働きをする。ただし人数が多い場では、一巡するだけで時間を使い果たす。
手順
- 論点を一つだけ示し、まず各自が一分間で書き出す
- 順番に一人ずつ、書いたことを一つだけ述べる
- 一巡し終わるまでは、議論も反論も差しはさまない
- 一巡し終わってから、まとめて質疑と検討に入る
使用例
価格改定の可否を議論する場で、役員が先に賛成を述べると以後の発言が追認になっていた。次の回は各自が一分で意見を書き、順に一つずつ述べる形にしたところ、実務の担当者から代金回収の条件への懸念が複数挙がった。人数の多い回は、小グループに分けて一巡させた。
注意点・限界
人数が多いと時間を使いすぎ、発言が形式的になる。八人を超える場では小グループに分け、緊張が強い人には書面提出も認める。
使う前のチェックリスト
- この場面は、本当にこの技法が向いているか
- 注意点に書かれた失敗パターンに当てはまっていないか
- 相手に、何のためにこれをするのかを伝えたか
- やったあと、何がどう変わったかを確かめる方法を決めたか