コンサルティング心理学大全Consulting Psychology Compendium

強みインタビュー

Strengths Interview

問題点の指摘が続くと、注意は欠けている部分に集まり、すでに使える資源が視野から外れる。うまくいった経験を行動の水準まで具体化すると、本人が実際にできることが裏づけとともに手元に残る。次の課…

使う場面

問題点の指摘が続き、当事者の意欲が目に見えて下がっているとき。

なぜ効くのか

問題点の指摘が続くと、注意は欠けている部分に集まり、すでに使える資源が視野から外れる。うまくいった経験を行動の水準まで具体化すると、本人が実際にできることが裏づけとともに手元に残る。次の課題も、その持ち味の使い道として語り直せる。裏づけを欠く称賛は逆の効果をもたらす。

手順

  1. 「うまくいった経験を一つ話してください」と依頼する
  2. その場面で本人が実際にした行動を、細かく聞き出す
  3. その行動が可能だった条件と、本人の持ち味を言語化する
  4. 同じ持ち味を次の課題にどう使うかを一緒に描く

使用例

ある場面から

立て直しを任された事業部で、面談が反省点の確認ばかりになっていた。コンサルタントが各メンバーに成功した案件の経緯を細かく聞くと、顧客の要望を先回りして確かめる動きが共通して現れ、次の営業手順に組み込まれた。反省点の確認は別の場に分けた。

注意点・限界

ここを外すと効かない

強みの確認だけで終わると、現実の課題が手つかずのまま残る。事実の裏づけがない褒め言葉は、かえって信頼を失う原因になる。

使う前のチェックリスト

  • この場面は、本当にこの技法が向いているか
  • 注意点に書かれた失敗パターンに当てはまっていないか
  • 相手に、何のためにこれをするのかを伝えたか
  • やったあと、何がどう変わったかを確かめる方法を決めたか

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