コンサルティング心理学のオンライン大全
コンサルティング心理学大全Consulting Psychology Compendium
心理学で、人・組織・経営の課題を解決する。
心理学の知見を、個人・チーム・組織・経営の課題解決につなげる。その全体像を、定義から研究エビデンス、実践方法まで一つにまとめました。
- 23記事
- 40用語
- 72技法
- 35Q&A
毎日変わります
下期の入口で
新しい半期が始まりました。目標を並べる前に、前の半期で何が効いて何が効かなかったのかを一つだけ書き出してみると、これからの計画の精度が上がります。
背景にある考え方:経験からの学習サイクル
366日分のメッセージが日付ごとに入れ替わります。
これは編集部が書いたオリジナルの文章です。実在の人物の言葉ではありません。出典を確認した実在の名言は「今日の名言」と言葉大全にまとめています。なぜ分けているか
コンサルティング心理学は「3つのレベル」に働きかける
コンサルティング心理学(Consulting Psychology)は、心理学の専門知識を個人・グループ・組織の3レベルに適用する実践領域です。米国心理学会(APA)第13部会(Society of Consulting Psychology)の教育訓練ガイドラインでも、この3レベルが基本の枠組みとされています。
Individual
アセスメント/エグゼクティブコーチング/キャリア開発/強みとレジリエンス
Group
チーム開発/心理的安全性/会議と対話/コンフリクト・マネジメント
Organization
組織診断/組織開発/組織文化/チェンジマネジメント
アセスメント→課題の定義→介入(研修・対話・コーチング)→行動変容→成果測定
7つの入口から読む
まず読みたい基本記事
コンサルティング心理学の全体像をつかむための中心となる記事です。
コンサルティング心理学とは?定義・歴史・何をする学問かをわかりやすく解説
コンサルティング心理学とは、心理学の専門知識をコンサルテーションを通じて人・組織・経営の課題に適用する応用領域です。個人・グループ・組織の3レベルを行き来し、アセスメント、コーチング…
コンサルティング心理学と組織開発・コーチング・カウンセリングの違い
コンサルティング心理学・産業組織心理学・組織開発・エグゼクティブコーチング・カウンセリング・経営コンサルティングの6領域の違いを、目的・対象・関わる期間・扱う問題・成果の測り方の5軸…
組織開発とは?進め方と、研究でわかっていること
組織開発とは、診断と対話を通じて組織の健全性と変化する力を高める計画的な取り組みです。研究では複合的な介入が単一技法より有効とされ、バーンアウト低減には強い根拠、定着への効果は不確定…
効果の出るリーダーシップ開発:研修設計で結果が変わる
リーダーシップ研修は「やるかどうか」ではなく「どう設計するか」で結果が変わります。335サンプルのメタ分析が示す反応・学習・転移・結果の効果量と、効果を高める6つの設計要因、360度…
心理的安全性を高める方法:誤解と、研究でわかっていること
心理的安全性は「仲良くすること」でも「ぬるい職場」でもなく、対人リスクを取れる状態を指します。136サンプルのメタ分析では課題遂行への増分的な説明力が確認されており、高める鍵はリーダ…
エンゲージメントを高める方法:個人施策より効くもの
ワーク・エンゲイジメントを高めるうえで最も寄与が大きいのは、研修やアプリなどの個人向け施策ではなく、仕事の設計や管理のあり方といった組織レベルの資源です。縦断メタ分析と介入研究の効果…
なぜ社員は辞めるのか:離職を心理学から読み解く
離職の直前にあるのは離職意図であり、職務満足や組織コミットメントから離職への影響は、ほぼ完全にそこを経由します。離職意図にはコミットメントより職務満足が強く効くというメタ分析の知見を…
エグゼクティブコーチングは効果があるのか
エグゼクティブコーチングの効果はメタ分析で一貫して確認されており、効果量は g = 0.43〜0.74、組織アウトカムでは δ = 0.36 と報告されています。ただし出版バイアスと…
採用アセスメントの妥当性:2022年に何が変わったか
採用選抜の「何がいちばん当たるのか」は2022年に書き換わりました。Sackett et al. (2022) により構造化面接 r≈.42 が最強となり、一般的認知能力 r≈.31…
1on1とフィードバックの科学:なぜ形骸化するのか
1on1が形骸化するのは、形式ではなく中身に理由があります。フィードバックの3分の1超が業績を下げたという Kluger & DeNisi (1996) の知見を軸に、効く1on1の…
コンサルティングに役立つ技法表示のたびに変わります
現場でそのまま使える技法を72件そろえました。ページを開くたび、ボタンを押すたびに別の技法が出ます。
アプリシエイティブ・インクワイアリー
Appreciative Inquiry 4-D使う場面問題の指摘が繰り返され、話し合いが後ろ向きに固まっているとき。
- Discovery:うまくいった経験を、互いに聞き取る
- Dream:その延長にある望ましい状態を描く
- Design:実現に必要な仕組みと役割を設計する
- Destiny:小さく始める担当と期限を決める
技法を一覧で見る1 / 72
今日の提案の言葉表示のたびに変わります
提案が通るかどうかは、中身だけでなく言い方で変わります。そのまま口に出せる言葉を100件集めました。
前回からつなぐ
- 前回いただいた宿題から、お話しさせてください
- 先日お伝えした話のうち、どこが役に立ちましたか
- あのあと、状況は変わりましたでしょうか
使う場面前回の面談から時間が空き、そのまま新しい話を始めようとしているとき。
避けたい言い方前回の話に触れず、「本日は新しいご提案です」と切り出す。
今日の名言表示のたびに変わります
コンサルティング心理学・産業組織心理学・経営の分野で残された言葉を89件。出典を確認できたものだけを載せています(よく誤って引用される言葉はこちら)。
実在の人物の言葉です。すべて著書・論文・記録の残る発言まで出典をたどり、発言者の人物ページにも繋げています。ページ上部の「今日の一言」は編集部が書いたオリジナルの文で、こちらとは別のものです。なぜ分けているか
パーソナリティがリーダーシップのスタイルを予測し、スタイルが部下の態度とチームの機能を、それが組織の業績を予測する。
Personality predicts leadership style (who we are determines how we lead), leadership style predicts employee attitudes and team functioning; and attitudes and team functioning predict organizational performance
ロバート・ホーガンパーソナリティ心理学者。リーダーシップの暗黒面研究
出典Hogan, R., & Kaiser, R. B. (2005). What we know about leadership. Review of General Psychology, 9(2), 169–180.
言葉大全を見る1 / 89
心理学の領域から探す
「効果がある」と「効果が大きい」を区別します
このサイトの方針です。組織や人の問題に「必ず効く方法」はありません。だからこそ、研究でどこまでわかっていて、どこからわかっていないのかを正直に書きます。
複数のメタ分析・系統的レビューで一貫した結果が得られている
複数の実証研究で支持されているが、結果に幅がある
研究数が少ない、または小規模・特定文脈に限られる
理論的枠組み・実務上の整理であり、効果検証を伴わない
ランダムに読む押すたびに変わります
目的がはっきりしていないときは、偶然にまかせてみてください。サイト内の443ページから3つ選んで表示します。
新着ページ
AI導入で従業員が感じる不安を、組織はどう扱うべきか
AI導入への不安は一つの感情ではありません。役割・評価・能力・判断の委譲・監視という5種類に分かれ、それぞれ対処が違います。研修だけでは変わらない理由と、導入前に決めておくべき4つの…
APA第13部会が扱うコンサルティング心理学の領域
コンサルティング心理学は個人・グループ/チーム・組織の3層を横断する実践領域です。APA第13部会が示す定義、コンサルテーションの3モデル、実践領域、教育訓練ガイドライン、学会誌の編…
PDCAはデミングが提唱したのか:本人が拒んだ名前
「PDCAはデミングが提唱した」という説明は来歴をたどると成り立ちません。原型はシューハート(1939)にあり、呼称は1951年に日本側で組み替えられたもので、デミング本人は1990…
「文化は戦略を朝食に食べる」は誰の言葉か:出典をたどる
「文化は戦略を朝食に食べる」をはじめ、ドラッカー名義で流通する経営の名句には出典が確認できないものが複数あります。初出の追跡結果と実際の出所を五件の表で並べ、なぜ帰属がこの一人に集ま…
「測れないものは管理できない」は逆だった:デミングが警告したこと
「測れないものは管理できない」はデミングの言葉として流通していますが、原文は「そう考えるのは誤りである——高くつく神話だ」と続きます。後半が落ちて意味が反転した経緯と、測れない要素を…
一万時間の法則は誰も主張していない:エリクソンが言ったこと
「一万時間練習すれば一流になれる」という法則を提唱した研究者はいません。元となった1993年の調査で一万時間は上位群の平均値にすぎず、エリクソン本人が著書で明確に否定しています。メタ…